逝っちゃってるよ。

男性に向かって;ポーダ
女性に向かって;ポーディ


いやー何だかマラヤラム語俗語としての最重要表現を記載していなかったようで、申し訳ありません。何気に普段の会話で聞いちゃう機会が多いケナシ言葉「ポーダ」「ポーディ」をやっとこさご紹介です。


日本語で「行く」を流用して「頭逝っちゃってる」って言い方がありますが、それに似ています。
マラヤラム語の「行く」は「ポーグガ pokuka」。語尾に来る「ダ」はカジュアルさを表す終助詞で、男性に向かって話すときに使用。女性に対しては「ディ」を付けます。合わせて「ポーダ」もしくは「ポーディ」。


ただ、これは数あるマラヤラム語表現の中でも最もソフトな部類に入り、口調によっては友達に対し親しみを持った感じで冗談で貶す時に使用されるのだそう。例えば、
A「ラオの家の中には噴水があるらしいぜ。」
B「ポーダ、嘘に決まってんじゃん。」
この場合は、「はあ?」「何言っちゃってんのさ」「まさかぁ」程度の言い返し。


でも街中で突然見ず知らずの人に「頭イカレテル?」なんて使ったらそりゃ勿論「喧嘩売ってんの?」って思われれるよね。


相手を貶したい場合、ちょっとバージョンアップして、「ポーダ テンディ」。テンディとは「乞食」のこと。「うわ、この乞食逝っちゃってんよ」って感じ?さらに本格的な悪態をつきたければ、「テンディ マイル」。マイルは下の毛。汚い表現ですね。日本語で「参る」は謙譲語なのですが、ケララ日本語学習者はこの単語を使いたがりません。さらに「お前」は「ニー」。「ニー テンディ マイル」なんて言おうものなら、「んだとぉ!」となること必須。腕っ節の強い方限定で。因みに当サイトは責任取りません。


動詞ポーグガは流用表現が多く、非常に興味深い単語の一つ。もう2つほど派生俗語表現を収録してますので、ご参照くださいませ。
うざいって言っちゃえ
You are hopeless!