知らせてね

イェンネ アリイッキャナム
Enne ariyikkanam



何故か学校英語では習わない気がするんですが、「知らせてね」という時、英語で「please tell me」じゃなくて「do let me know」とか言いますよね。どちらにしても使役的表現ですが、そのマラヤラム語版。
とは言っても私はマラヤラム語の使役形はきちんと把握してません。手元に文法書はありますが、今日は面倒なので確認しません。ただ、間違ってないはず。
習う:padikkuka → 習わせる:padipikkuka
知る:ariyuka → 知らせる:ariyikkuka
というわけで、元の動詞の語尾がなんかikkuka的形で変形、と。


使役形よりも個人的にまだ慣れないのが、名詞の目的格です。特に、日本語で「に」に当たる場合。Enneは今回の例文では「私に」に当たりますが、通常は直接目的語で「を」格に近い。例文を挙げるなら、
見る:njan ninne kanndu 私は君を見た
連れていく:njan ninne kondupokan sramicchu 私は君を連れて行こうとした
忘れる:enne marakkukailla 私のことを忘れないでね
教える:njan ninne japan basha padippicchu 私は君に日本語を教えた
他、見せる、打つ、叱る等々「人+を」動詞が並びます。なぜ今回の例文は「に」なのにイェンネなの?


さらに、「知らせる」ってある意味「言う」ってことに意味が近いと思うんだけど、言うの場合は「私に」がイェンノードゥになる。何故「知らせる」は駄目なの?ケララ人的考え方をすると「知らせる」のコンセプトは「言う」とは違うのかしら?


ひとつ新しい文に出くわすと次々疑問が湧いてきて尽きないのですが、人に聞き始めると私文法一色になっちゃって会話が進まず申し訳ないので、最近はもっぱら本とコーパス頼りです。