マラヤラム語と複数形

マラヤラム語の名詞にはそれなりに性と数があります。


名詞の性・数とは、ヨーロッパの言語などを勉強された方はご存知だと思うのですが、スペイン語を使って簡単にまとめてみましょう。
日本語では「先生」という一つの単語に対し、スペイン語では
 profesor 先生・男・一人
 profesora 先生・女・一人
 profesores 先生・男(もしくは男女ミックス)・複数人
 profesoras 先生・女・複数人
という4つの表現が存在します。
これが、性と数。
英語には性はありませんが、数は複数形のsで表されますよね。teacher/teachersのように。


今回はとりあえず性の方は置いておいて、この英語で言えばsに当たる「名詞が複数であることを示す文法要素」についてちょっとだけまとめておきます。


マラヤラム語で複数形を作る場合、名詞の種類によって、多少形が違いますが、基本的に男性名詞にはrかnmaar、女性名詞と中性名詞にはkalが後続すると、複数となります。
例)
ブラーミン;braahmanan→ブラーミン達;braahmanar
友達;sneehitan→友達達;sneehitanmaar
子ども;kutti→子ども達;kuttikal
花;puu→花達;puukkaal


名詞がmで終わる場合、ngalになります。
例)
木;maram→木達;marangal
人々;janam→人々達;janangal
(人々で既に複数なのに、さらにそれを複数にするって、イメージ的には複数の人間から構成されるグループが多数存在する場合、ってことかしら…?)


でもまぁ基本的に名詞っぽい単語にはどうやらkalが付くみたい。。。


で、この複数形のkal、新聞や雑誌の切抜きを読むようになってから、随分と頻繁に文章中で見かけることに気づきました。英語でも「All the flowers have different colors.」の用に、常に複数であればsが付きますよね。その具合で、文章にカールがいっぱい。
でも、会話で、そんなに聞かないぞ。私が聞き取れないだけかもしれないけどさ。
実際、細かな物の所有観念に疎いインド人が、築一会話中に何が複数個存在し、何が単数しか存在しないなんて、表現するとは思えません。数なんて、どっちでもいいじゃんて、気がする。気のせいか。


と言うわけで、何故急に複数形なんかについて漠然とした知識しかないのに書いたかと申しますと、実は昨日載せた「お腹の中に小鳥がいます」という表現、私は説明に「五羽の小鳥」と書いたのですが、正しくはコリクンニュだと小鳥一羽だったそうなのです。イメージ的に5羽の方が絵になるなぁと思うのですが、その場合は複数形にしてコリクンニュガルが正しい模様。
大変失礼致しました!