駄文
今日はマラヤラム語の勉強を休んで、インド言語に関する駄文を少々。
今回年末年始で日本に一時帰国して驚いたことその1;
インドって日本では意外にやっぱり余り知られてないんだなということ。
日本で久々にあるいは初めて会う人たちに「インドで働いてます」と言うと聞かれることは大体決まっていて、「牛いるの?」「毎日カレー食べるの?」「サリー着るの?」「暑いの?」といった感じなのですが、うん何ていうか、そんなもんですよね、インドって。あぁIT大国って夢のまた夢?所詮は発展途上国。今私が住んでいる町に関していえば、会社の周りでは牛が草を食んでるし、毎日カレー食べてるし、サリー着てるし、暑いから、まぁ本当に日本人の期待通りの返事が出来るこれらの質問は最高に素敵なのですけど、それにしてもレベルが低い。
シュミレーション;会話はこんな風に発展するだろう!
例えば私がフランスで働いていると言ったら…
・私もパリ行った
・第二外国語でフランス語取った
・フランス料理が好きだ
・画家のマティスが好きだ
・作家の…が好きだ
・……美術館が…
・クレープが…
・地下鉄が…
・…駅にあるYHで…
・モンサンミッシェル…
…
…
すっごくすっごく具体的な内容で相手から返事が来ますよね。
シュミレーション2;会話はこんな風に発展するだろう!
例えば私が中国で働いていると言ったら…
・香港、澳門、北京、ほかほかほか へ行った
・半日運動
・北京語、広東語、ほかほかほか を勉強した
・会社の中国人
・中国人のゼミ生
・歴史
・山
・料理
…
やっぱり具体的な話ができますよね。
みんな良く知ってるんです。
回想1;会話はこんな風に発展した!
例えば私がエクアドルへ行ったと言ったとき…
・?
・??
・え?何て?
・それってどこ?アフリカ?
・へー南アメリカにあるんだ。ひとつ賢くなりました!ありがとう!
うわー、会話の続け方、わかんない!
まぁエクアドルはインドに比べてマイナーな国だったのでこんな反応でも予想通りといった感じでしたが、インドでも大差ないですよね、質問のレベル的に。急に「サータバーハナ朝とかの遺跡って無いの?」とか言い出すのはうちの変な弟ぐらいなもので。そういう質問されても困るんですが。
あ、話がそれていました。インド諸語についてです。
で、このような面白い質問群の中で際立ってインドの無名度を表明している質問、これまた結構聞かれることなんですが、があります。それは…「インド語って話せるの?」
初めて言われたときは、慌てて訂正してしまいました。いや、インドにはインド語っていうのは無くって、公用語は英語も含めて18あると言われそれ以外に方言が800以上におよび…当たり前だ、誰でも知っていると思っていたこんなことを。
ほかに「インド語でおはようって何ていうの?」こんな質問も困り物です。うーん、インド人に聞いてください!多分、「ヒンディ語ではナマステでもいいけど、まぁgood morningじゃん?」とか返ってくると思います。「ありがとう」はもっと性質悪い。インド人でも何語で何と言うか正しく把握してなかったりするし、「ありがとう」って表現のあまり使用されない言語もあるしね。
ですが、余りに似通った質問をしてくる人が増えてきたので、最近はかなーりかわせるようになりました。もう、インドにどんな言語があって、前の地域ではウルドゥーとテルグが使用されていたが自分はヒンディを勉強してたのになぜか今の地域はヒンディが通じなくてマラヤラムをやってるのだとかいうどうでもいいことは言わないことにしました。そして、何か聞かれたら、何語でもいいからわかる言語の表現で答える、と。だって、インドで使われてる言語って意味で、何語でもインド語ですよね!
こんなこと考えてる自分がやなやつだなと思います。
本当は、余りのインドの無名さに心の奥底傷ついているのですヨぅ。